【ラストエッセイ 第5回 ~内野手 伊藤公俊~ 】
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私は、自分にもたらされる良い結果というのは、必ず誰かのおかげなんだと思ってしまう、大変面倒な考え方をもっている。
ヒットを打てたのはそれまでバッティングピッチャーをしてくれた人たちのおかげであり、
ヒットが長打になったのは、打球に魂を乗せてくれた応援団のおかげであり、
好守ができたのは、打球が来やすいというデータをくれた裏方の選手たちのおかげであり、
日々野球に専念できるのは、マネージャーたちのおかげであり、
雨の降った翌日に外で練習ができるのは、早くから準備してくれる後輩たちのおかげであり、
落ち込んだ時に笑顔になれるのは、心から信じられる親友のおかげであり、
そしていま野球を続けているのは、紛れもなく両親のおかげである。
一度だけ、選手を退くことになった人から「俺のためだなんて思わなくていい」と言われたことがある。そのとき、彼のためにプレーできなかったら、何のためにプレーすればいいのかわからなくなる気がした。
そこで初めて自分のスタイルを見つけた気がする。
誰かのおかげで結果を出せる自分は、その誰かのために野球をするんだと。
以来ずっとそうしてきたわけだが、引退を間近にして私が神宮球場でプレーする機会は少ない。
だからこそ立教大学の野球部員として、優勝を目指すチームの一員として、このチームのためにできることを残さずやるだけである。
引退まであと少し、このわがままな考え方を貫かせてほしい。
そして私の現役野球人生の終わりに、私に力を貸してくれた全ての人に心から感謝したい。
【伊藤公俊・4年内野手・清水東高校出身】
【ラストエッセイ 第4回 ~投手 安田啓佑~ 】
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我々四年生が大学野球を続けられるのもあとわずかとなりました。学生という形で野球に関われるのはこれで最後となります。
これから先私がどのような形で、野球と関わっていくのかは分かりませんが、とりあえずの一区切りということで、野球生活を振り返り、今思うことを述べたいと思います。
私はこれまで22年の人生を歩んできましたが、その中でも野球というのは私にとって大きな存在でした。
これまで生きてきて、一番嬉しかったこと、一番悔しかったこと、一番泣いたことすべてに野球が絡んでいます。
野球からは野球というスポーツの楽しさだけでなく、礼儀を学び、人間関係を教わるなど、その他にも数多くの財産を得ることが出来たと感じています。
ここで得られた財産が自分のこれからの人生の助けとなってくれることと思います。
野球生活を通して、苦しいこと、辛いことはたくさんありました。投げ出してしまいたくなったこともあります。
しかし、今思うことは野球を続けてこれて、良かったということです。
心からそう思います。
両親をはじめ、今まで自分の野球生活を支えてくださった方々には、感謝の念が絶えません。本当にありがとうございました。
おかげでなんとかここまでくることができました。
これから残りわずかの期間ではありますが、精一杯頑張り、学生野球を締めくくりたいと思います。
【安田啓佑・4年投手・羽咋高校出身】
【ラストエッセイ 第3回 ~投手 増田健太~ 】
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私は小学2年生の時に兄の影響で野球を始めました。これが現在の私の原点です。当時はJリーグが始まりサッカーが流行っていて、私もサッカーをやりたいと思っていました。
しかし、この時野球を選んでいなかったら、今までの素晴らしい仲間に出会えなかったと思います。
当時の少年野球チームで野球の基礎を学び、それは現在にも活かされています。ここで基礎を学んだことによって、六大学野球という素晴らしいリーグで戦うことができたと思っています。
六大学野球は憧れのリーグであり、自分がその地でプレーしていることを誇りに思います。
かけがえのない仲間や素晴らしいライバルたちに出会い、自分自身、この4年間でたくさんのことを学ぶことができました。
野球人生はここで終わりですが、野球人生の最後に六大学で野球が出来てとても光栄に思います。
大勢のファンの方々に支えられ、華やかな舞台に立ち、成長したことをこれからの人生に活かしていきたいと思います。
ファンのみなさまには、これからも六大学野球を応援していただけたら嬉しいです。
ありがとうございました。
引き続き立教大学の応援をよろしくお願いします!
【増田健太・4年投手・静岡市立高校出身】