2010.10.10
野球人生
【ラストエッセイ 第8回 ~投手 井上高芳~ 】
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今になって振り返ると、16年間の野球人生はあっという間のことのように感じます。
しかし、あっという間の中にも様々な経験をし、成長することができたように思います。
私はこれまでの野球人生を振り返ったとき、野球選手として成功したとは思っていません。
自分で思い描いていた選手になることはできなかったし、結果も出せませんでした。
自分のことを応援してくれる人がいたのに、それに応えることができなかったことはとても悔しいし、残念で仕方がありません。
しかし、野球をしていく中で失敗や成功を繰り返し、努力を続けてきたことは私の財産となりました。
また、野球をする上で競技だけではなく組織の一員として、礼儀や人間関係など、社会を学ぶことができました。
今思えば、野球をしてきたことで選手として以上に、人間として成長することができたのではないかと思います。
そしてまた、学生野球の原点はそこにあるのだとも思いました。
選手としてチームに貢献できるかは分かりませんが、勝ちたいという想いが消えることはありません。
私には4年間を共にしてきた仲間たちがいます。
そして、この仲間たちがチームに勝利を導いてくれると信じています。
「すべては優勝のために」
このスローガンの下に、私はラストシーズン全力を尽くしたいと思います。
私は、これまで私を支えてくれた両親、欠かすことのできない仲間たちに感謝しています。
このような野球人生を経験することができて、私は幸せ者だと思います。