東京六大学野球 慶應義塾大学野球部
石井 新
マネージャー(4年)
慶大野球部
慶大野球部の伝統
「アンダーストッキング」
慶應義塾のスクールカラーは紺・赤・紺の帯で構成された通称「三色旗」。学塾のモットーとして標榜される「ペンは剣より強し」を表したペンの徽章と同様、慶應義塾の象徴として用いられています。
そのデザインは野球部のアンダーストッキングにおいても同様のものですが、現在のストッキングの赤部分には2本の白線が入っています。この白線が、慶應義塾野球部122年の歴史で2度達成した「全勝優勝」の証です。
1928年秋のリーグ戦で初の全勝優勝を果たし、当時の腰本寿監督の発案で、全勝のたびにストッキングに白線を加えることとしました。
それから57年後、1985年秋のリーグ戦で1分けを挟む全勝優勝を達成し、2本目の白線を入れて現在のデザインに至ります。
長い歴史に生き残る合言葉は
「ストッキングにもう一本、線を入れよう」。
人は入れ替わっても、目指すものは変わりません。
今年の慶大野球部はこんなチーム
2004年秋以来、5年もの間優勝から遠ざかっています。果たして、11シーズンぶりの栄冠を勝ち取るためには何が足りないのか・・・。
昨年12月より就任した江藤新監督が掲げた答えはまさに単純、「一に練習、二に練習」というものでした。
ずばり今年のスローガンは「Practice makes perfect(練習は完璧を生む)」。
慶應義塾体育会の合言葉である「練習は不可能を可能にす」という信念のもと、「練習の積み重ねこそ栄光への近道」という野球の原点に立ち返り、勝ち続けるチームを作ろうという想いが、この言葉に表れています。
今年のチームは、野手陣では主将の湯本(4年・野沢北)をはじめとした昨年のレギュラーメンバーが大半を占め、経験豊富な選手が揃っています。
一方で、昨年の左腕エース・中林が抜けた投手陣では、竹内大助(2年・中京大中京)や福谷浩司(2年・横須賀)といった成長著しいフレッシュな顔ぶれが激しい競争を繰り広げております。
天皇杯奪取(ダッシュ)へひた走る、新しく生まれ変わった慶應義塾大学野球部にぜひともご期待ください。