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東京六大学野球 東京大学野球部

治 正人
マネージャー(4年)

東大野球部

東大野球部の伝統

まずは下の写真をご覧下さい。何かおかしな所はないでしょうか…?
そうです、「誠」の字の“ノ”が欠けているのです。この額は昭和12年、野球部の寮が完成した時に当時の長与又郎総長(初代野球部長)が揮毫したものですが、長与総長は揮毫した時に「東大が優勝した時に“ノ”の一画を書き入れよう!」と言ったと今日まで語り継がれています。

“画竜点睛”にも似たこのエピソード、これは伝統というよりも、もはや伝説ですね。そんなエピソードを裏付けるかのごとく、東大が加盟して六大学野球連盟が発足した大正14年に、長与部長(当時)は部員に対して次の2点を約束させたそうです。
 (1)どんなに苦しくても自ら連盟を脱退しないこと。
 (2)必ず一度は優勝すること。

(1)の約束は歴代先輩達の努力、他5大学の友情によって守られてきましたが、(2)の約束は未だに果たすことができていません。優勝して「誠」の字を完成させる――これこそが東大野球部の目標であり伝統です!

今年の東大野球部はこんなチーム

さて、そんな僕達東大野球部も昨年で創部90周年を迎え、伝統ある大学野球部の仲間入りを果たしました。
しかし、チーム自体は非常にFreshです! 明るくのびのびやっています。
昨年11月より御手洗新監督を迎え、新主将にはエースの前田が就任(投手が主将を務めるのはなんと平成4年以来のこと)。自らのプレースタイルを“冷静”と表現する新キャプテンですが、中身はとってもアツい男です。そんな彼を中心とする今年は、冷静ながらも闘志溢れるプレーを展開する、展開できるチームに仕上がっています。
その他にも4年生では、昨年から外野のレギュラーとして活躍した鬼原・堀口の副将コンビが健在、同じく昨年から活躍した平泉(投手)、田中(捕手)、内海(二塁手)、岩崎(遊撃手)ら3年生もチームを盛り立てます。
ひと冬越して成長著しい2年生に、新戦力の1年生を加えたらどうなるのか?
身内ながら期待せずにはいられない――今年の東大はそんなチームです!