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2010.10.15

No Baseball No Life

【ラストエッセイ 第12回 ~外野手 近藤弘樹~ 】

 

近藤

 

 

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大学野球は大変だった。

大学に入るまでは当然のように自分が1番だと思って野球をしてきて、

自分のやりたいようにやっていたから、

グラウンド整備を始めとする雑用が本当に大変で、

あの1年をもう1回やったら、1億円くれるといってもやりたくない。

 朝整備でお世話になった北村君には感謝をしている。

 

 

まぁそんな自分が大学に入り、凄く感じたことが3つある。

 

1つは『井の中の蛙、大海を知らず』である。

 

俺は甲子園球児に勝てる!とか自分が9人いれば勝てる!とかいってるお山の大将(昔の俺)には是非高いレベルに挑戦することをオススメする。

強豪校の7番と弱小校の4番、自分は後者の方が上手いと思う。

でもやっぱり漢なら強豪校で4番を目指すべきだ!

結局ダメだったけど非常に清々しい気持ちだ。

 

2つめは『努力は嘘つかない』である。

 

やっぱり練習しなきゃ上手くならない。

もう無理だと思っても粘ること、これがなかなか難しい。

もう少しだけ、あともう少しだけ練習しておけば良かった、と今になって思う。

館ありがとう&ごめん。

 

3つめは『仲間の大切さ』である。

 

本当にみんながいたおかげで、最後まで楽しく野球をすることができた。

みんな本当にありがとう。

 

これからも一生よろしく

 

【近藤弘樹・4年外野手・宇都宮北高校出身】

【ラストエッセイ 第11回 ~内野手 増田直之~ 】

 

増田直之

 

 

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小学校3年生から始めて、今年で14年目になる野球生活も今秋で遂に終わりを迎えます。

自分自身の野球生活を振り返ってみると、楽しい思い出よりも、辛かったことや悔しかったことのほうが多く思い出されます。

 

正直言って、自分の今までの野球生活は、誰かに声高に語れるような物ではありません。

それでも、大学4年まで野球を続けてきて、続けることが出来て本当に良かったと思います。

もちろん、ここまでやってこれたのは周りの人の支えがあったからだと思います。

両親を始め、チームメイトや監督、今までの野球生活で関わった全ての人がいたからこそ、自分は今も野球を続けていられるのだと思います。

 

だからこそ、社会に出ても『感謝』の気持ちだけは決して忘れない人間になります。

 

今までの野球生活で学んできたことを活かし、これからも社会人として大きく成長していきたいです。

 

【増田直之・4年内野手・立教新座高校出身】

2010.10.13

感謝の日

【ラストエッセイ 第10回 ~投手 菊沢竜佑~ 】

 

 

菊沢

 

 

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昨日の東京大学二回戦で一年半ぶりに神宮球場のマウンドに立つことができました。

たった1イニングの登板でしたが、私にとっては非常に意味のある登板となりました。

ここに戻ってくるために続けてきたことが一気に頭の中に溢れてきました。

 

私は昨年の10月20日に右肘の靭帯再建手術を行いました。

右肘の怪我は二年生時の春季リーグ戦が終わってからずっと続いているものでした。

初めはリハビリでの回復を目指しましたが、なかなか回復せず手術に踏み切りました。

 

手術した時は「絶対に来年のリーグ戦で復活してみせる」と固く決意していました。

しかし、手術の後の自分の右腕はご飯も食べることができず、髪さえ洗えない状況でした。本当にこの腕でまたボールを投げられるようになるのか、病院で一人愕然としたのを今でも鮮明に覚えています。

 

さらに順調に回復していくはずだった右肘の具合も、自分が当初思い描いていたようにすんなりと良くならず焦る気持ちも少なからずあり、先の見えない絶望感に常に苛まれていました。リハビリ入院を繰り返し、孤独の中でもがく日々が続きました。

 

でもどんなに苦しい状況でも私の心の中には決してブレない信念と目指すべきところがありました。

もう一度マウンドに立って投げたいという強い気持ちがあったからこそ、苦しくても悔しくても自分を鼓舞して続けてくることができたと思います。

その一心が私を支え、原動力となっていました。

 

辛い時に支えてくれた家族や仲間たちの存在も、私を奮い立たせてくれる大きな存在でした。

 

昨日の試合でマウンドに立つことができたのは、九回に投げられる場面を作ってくれた野手・投手陣のおかげであり、自分がダメな時でも支えてくれた家族、チームメイト、医療スタッフなどの周囲の人の支えがあったからだと心から感じています。

感謝しています。

 

投げられるようになるまでに正直面白くない思いもたくさんあったし、辛いリハビリもありました。

でも昨日神宮のマウンドに立つことができた時、全てのことが自分にとって意味のあることだったと感じられました。あきらめず、地道に続けてきて良かったと思いました。

 

試合の前日にメールをくれたり、日頃から声をかけてくれたり、必死に応援してくれた同期のみんなには心から感謝の気持ちを伝えたいです。

 

立教大学の秋のリーグ戦はまだ終わっていません。

私もどんな形でもいいのでチームの勝利に貢献できればと思っています。

四年生の集大成を発揮して、最後にもう一花咲かせたいです。

 

 

【菊沢竜佑・4年投手・秋田高校出身】

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